通称「どもり」とも言われ、
幼児期には100人に5人、
そのうち8割が自然治癒し、
成人期には100人に1人、吃音がある言われています。
言葉がつっかえたり、頭に言葉が浮かんでいても言いたいときに言うことのできない、言語障害の1つです。
[独特な症状]
・おはようございます、お疲れさまです、ありがとうございます、などの定型文が言い難い。
・自分の名前が言い難い。
・人の名前など、置き換えのできない言葉が言い難い。
・日によって、人によって言い難い音がある。(例えば、ア行。言い難い言葉は置き換えて対応していることが多い。)
・症状に波がある。1日〜数年単位で変動する。
吃音を経験したことがない方は、連発性吃音や伸発性吃音の方が重症に感じられますが、
吃音を経験されている方に尋ねると、難発性吃音が断然に辛いそうです。
頭に言葉が浮かんでいても発声することができない状態、喉に鍵をかけられたような状態だといいます。
また、連発性・伸発性吃音は、他者に聞こえるので形として残りますが、
難発性吃音は、無音のため他者にはわかられないことが多いです。
そのため、吃音を持つ方が、周囲に相談したり、カミングアウトしても、
「気にしなくてもいいよ」「大丈夫だよ」「他にもっと辛い病気や障害の人もいるんだから」など。
当事者は受けている辛さを伝えたい。
相談された周囲の方々は、実害を想像できないため善意で励ましてしまうことがあります。
吃音を持つ方と周囲の方には吃音に対する認識の溝ができてしまいやすいのが現実です。
幼児期の吃音は、就学前に7〜8割の割合で自然治癒されます。
その一方で、2〜3割のお子様には吃音が残るとされています。
吃音が残った場合、症状には波があり、一旦治ったと思っても再発することは稀ではありません。
また、症状が軽症でも悩みの深刻度は軽症とは限りません。
悩みが深刻な方は、吃音を隠されているため周囲にいる方々はその症状に気づくことができないことがあります。当事者がカミングアウトすることによって初めて周囲の方々が知るきっかけになるのですが、見た目の症状の軽さに当人が抱えている問題を軽視してしまうことが少なくありません。
吃音の症状は、独特です。
上述した内容だけでは足りません。
吃音症について、多くの方に知って頂きたいと願っていますが、
先ずはご家族の皆さまと勉強できる機会ができたらと活動しています。